今井工業有限会社

福岡 船舶艤装、船体ブロック組立、溶接工事【今井工業有限会社】

福岡造船部

福岡造船部の紹介

福岡造船部の紹介

全長300m の大型船であってもミリ単位での精度管理が必要な造船。
高度な技術力をもって造り上げなければならない究極のものづくり。

1.撓鉄(ぎょうてつ)

地上組立撓鉄
船首・船尾の曲面に合わせ、平たい鋼板をガスバーナーで加熱し流水で急冷することで鉄を伸縮させ、さまざまな曲がり形状にします。
船により形状が複雑に変化するため、作業の均一化・自動化が難しく人の手によって曲げられます。

船型は船の速力に関わる重要な要素であり高度な技術が求められますが、焼き入れの手順・加減等、熟練の感覚に依るところが大きく、難易度の高さとやり甲斐が比例する業務です。

2.地上組立

地上組立5K
ぎょう鉄によって曲げられた鋼板などをもとに、船体ブロック(船体を大きく切り分けたもの。※ブロック建造法)を製造します。
各ブロックの精度は、正確な船型での作業能率に直結するためミリ単位の精度が求められます。

船体を建造し始める部署であり、ものづくりの喜びと責任を感じられます。

※ブロック建造法
船殻(せんこく)の建造に際し、船体を適宜の大きさに区分したブロックを工場内または地上で造り、それを船台上に運んで組み立てる造船法。船台作業期間が短縮され、造船能率が著しく向上するので、今日の大型船建造はすべてこの方法による。

3.船台組立

船殻工程の最終段階で地上により組立てられたブロックを船台上(進水させるための傾斜がある建造場)でつなぎ合わせ溶接をおこない完成させます。

船台組立
船体を完成させるため左右対称正確に約120のブロックを搭載し、あらゆる方向(溶接姿勢)での溶接になるため、高度な技術が必要とされます。

技術を習得する事により仕事に対する楽しさも見いだせる場所です。

4.艤装(ぎそう)・機関

艤装
船後方、主に駆動系の機器・設備を設置する機関班と、船の用途に応じた様々な機器・設備を設置する艤装班。
取り扱う機器は脆く・非常に高額であるため、繊細な作業が求められます。

また、狭隘な箇所等にも正確に設置・施工しなければならないため、図面を正確に読み解き、複雑な姿勢での溶接を行う技術が必要になります。

溶接の種類

1.半自動溶接(炭酸ガスアーク溶接)
造船所は狭い場所も多くあまりロボットが使えないため、溶接の7割は作業者の技量を必要とする半自動溶接を行います。
2.サブマージアーク溶接(自動溶接)
作業性の良い地上組立での板継ぎ溶接は、スピードが早い自動溶接機を使います。
3.エレクトロガスアーク溶接(立ち向き自動)
船台での船側外板の溶接は半自動溶接で行うと3パス必要であるため1パスで終わる自動溶接機を使います。
4.被覆アーク溶接(手溶接棒)
能率が悪く本溶接には向いてないが、取り回しがよく艤装品や地上組立の仮付けには多く使われています。


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